密着取材 49日目 晴れ
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メルヘンチックな室内
詰まった。
普通に詰まった。
やはり現実から目をそらさず、素直に受け止めてダイエットするべきだった・・
非常にまずい。
このままちびんずに暖炉でも焚かれたら、私は燻製になってしまう。
煙突の中で死を迎えるなんて、そんな恥ずかしい死に方だけはごめんだ。
必死でもがく私。
冷や汗が半端ない。
頼むから前へ進んでくれ・・・
様々な体勢を試みるうちに、体をイモムシの様にくねらせると少しずつ前へ進める事に気づいた。
ホッと一安心。
そのまま地味に前進を続け、なんとか煙突の下の暖炉まで到達。
謎の達成感が私を包み、煙突に向かってガッツポーズを決めて見せた。
ティーポットの室内は、とても可愛らしい物であふれていた。
マカロンやケーキの形をしたアレはクッションだろうか?
天井のシャンデリアもオシャレだ。
下の方からちびんずの騒ぐ音が聞こえてくる。
どうやらここは最上階の様だ。
私は警戒を強めつつ、探索を始めたのであった。