密着取材 10日目 晴れ
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ティーポットのお家
しかし、まりいずめいとは話題に事欠かない期待通りの島と言えそうだ。
島の至る所に謎のシンボル的な巨大オブジェが建っていて、
フシギな生き物まで住み着いているのだから。
あの巨大なティーポットからは紅茶でも出るのだろうか。
いや、ここはまりいずめいとなのだから一般常識で考えるのはよそう。
だとしたら出てくるのは「ペプシ・きゅうり味」かな...
くだらない事を考えながら、周りに誰も居ない事を確認しつつティーポットへ近づく。
丁度、注ぎ口の側まで来たその時、ティーポットが「ゴゴゴ」と微妙に揺れだした。
ああ...私はこれからペプシ・きゅうりを浴びてしまうんだな...
避けられないと覚悟を決めた私をあざ笑うかの様に、注ぎ口は「ポッ」っと
間の抜けた音を鳴らして、玄関からは小柄な4人組が出てきたのだった。