密着取材 23日目 晴れ
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ポット犬のお家
入り口から中の様子をうかがうと、既に5匹の気配は無い。
慎重に中へと入ってみると、中心が筒状の空洞になっていて天井はかなり高い。
ポット犬達は何処へ行ったのだろう。
考えながら回りを見渡すと、壁にスイッチの様な物があるのが目に入った。
小さな丸いスイッチがふたつ、2と3と書いてある。
他に進むべき道も見当たらないので、私は意を決して「2」のボタンを押した。
すると床がガタッと動き出し、そのままゆっくりと上昇していく。
どうやらエレベーター式になっていたようだ。
エレベーターが止まると同時に扉が開いたので、そっと室内へ。
花の良い香りが広がっている。
エレベーターが中に通っている円形の柱を中心に、グルっと一周ドーナツ型の部屋となっているみたいだ。
ちょうど私が立っている所から反対側でワイワイと声が聞こえる。
ポット犬とちびんずだろう。
身を隠す場所に困りながらも声のする方へ向かうと、5匹が楽しそうにティータイムを満喫しているのが見えた。