密着取材 40日目 晴れ
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あやしい粉
カリブが崖の側で何かをしている。
両脇に抱えていた白い岩の様な物をゴリゴリと削っている。
見た目的にはこの山の岩だと思うのだが、それを削って一体どうしようというのか・・・
カリブはふたつの岩を削り終えると、満足した様子でその場に座り込みホッと一息。
両脇には岩を削って出た粉の山がこんもりと出来上がっていた。
そして次の瞬間、その粉の片方をつまんだかと思うとポイッと口の中へと放り込みだした!
それからのカリブは凄かった。
両脇の粉を交互に口の中に放り込んでは、体を震わせたりほっぺたが落ちると言わんばかりの満面の笑みを浮かべたりを繰り返している。
私は・・・見てはいけないものを見てしまった様な気がしてならなかった。