密着取材 41日目 晴れ
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私の意地
あの粉は一体なんだと言うのか。
確かめるには、私も口に入れてみるほかない。
しかし、マズいのではないか・・・
いや、マズいだろう!
カリブのあの様子を見る限り、何か中毒性のある物にしか見えないのだ。
色んな思考が頭の中をぐるぐる回り、いよいよワケがわからなくなってきた。
しかし、私だって冒険家のはしくれ!
ここはチャレンジしなくてどうする!
意気込んだ私は近くに転がっていた小さめの岩を持ち、その場で削った。
みるみる足元に溜まっていく粉。
私はそれを小さくつまむと、覚悟を決めてそっと口の中に放り込んだ。